2020年のわたしを支えてくれたものたちを紹介します

あと3日ですよ、2020年が終わるまで。今日やっとこさ仕事を納めてきたのですが、今年は本当に目まぐるしい1年だった…平日は仕事多い!!時間ほしい!!あれもこれもやりたいのに!しんどい!ごめんな未熟者で!!うがー!!と毎日脳みそ振り絞って働いて、週末はステイホームしつつ疲労困憊した自分を癒やして…てなことを繰り返してたら1年終わりそうです。今回のブログでは今年わたしを癒やしてくれたものたちを紹介します!8割エンタメの話になる気がする。

Travis Japan
彼らを抜きにして今年のジャニオタ活は語れません。ジャニオタ何年もやってたら担当じゃなくてもグループ名やメンバーの名前も何となく認識してるグループNo1のトラジャ(私調べ)。しかもここ数年はジュニアにハマるのに環境が整いすぎていてな…玉虫衣装でハピグルしてる動画を観たときが沼入りの瞬間でしたね……コロナが流行り始めて家にいる時間がかなり増えたのでひとつきでそれまでに出ていたとらつべをほとんど観尽くしました。トラジャの何がいいって互いへの思いを言葉にして伝えられるところですよ!メンバーがグループの一番のファンなんだと思う。感謝とか愛とかストレートに伝えすぎじゃね!?でもそれがいい!!と思って見守ってます。当方のえんちゅ担ですがしずも結構、いやかなり好き。ネグルシ回観てしずと結婚したい〜!!と悶絶したのが懐かしい。サマパラも時間の許す限り観たな…デビュー前のジュニアがソロでTDC使って2時間楽しませてくれるなんて、とっても贅沢な時間でした…のえぱらの「め」と「名脇役」と「one love」は忘れない。うみぱらの「sugar and salt」もアイドルとしてのホスピタリティをひしひしと感じたすごく素敵な演出だった…

https://youtu.be/TSl5rqxK40I

②青春有你2
オーディション?サバイバル?番組をエピソード1から最終話まできっちり観たのが初めての体験だったので、大変感情移入し、心をもってかれました……自分自身がマニッシュ志向なのでかっこいい女の子やお姉さまがたくさん出てたこの番組は控えめに言って最高でした……ステージのクオリティーが高すぎて順位発表のたびに「全員デビューして(心の中で掲げるスローガン)」状態でしたね。デビューメンバーの中では趙小棠、謝可寅、陸柯燃を、惜しくも漏れてしまったメンバーでは許馨文ねえさんを推しております…

https://youtu.be/hHLRFlKPNMA

https://youtu.be/Pe7PqA3f39Y

③配信ライブ
現場および遠征が悉く消失し、失意のオタクの前に現れた救いの手。会場に行く楽しさももちろん承知ですが、配信ライブもいいところあります!落選という概念がない!(虎者はあったらしいですね…)開場するまで時間潰そ〜みたいなこともない!宿取りや帰りの時間を気にする必要もない!交通費かからない!ほら!!いいところたくさん!!地方住みで名義もさほど持ってないオタクだと1ツアー1公演入れるだけで御の字みたいなところありますが、配信ならば初日からオーラスまでお望みのままなんですよ、同じセトリでも何公演も観たくなるから(だってMCの内容やファンサ曲でのアドリブが変わるじゃん)本当に助かりました…エンターセブン3公演観た週末の多幸感は筆舌に尽くし難かった…オキシトシン出まくりでした…
インパクターズ(その頃はクリエCって言われてた)やセクゾの配信も観たな、ガッツリ追ってなくてもちょっと気になるグループの配信も投げ銭感覚で観られるのありがたかった!

④少年忍者
ジュニアにハマった時点でジャニオタとして行くところまで行ったな…と思っていたのですが自分より一回り近く下の子がいるグループにハマるのは流石に…という気持ちもあり、あまり直視しないようにしていたのですが、サマパラでトラジャのバックについていたのをきっかけに興味持っちゃったよね!そしてメンバー間でお手紙を書きあう企画(日本郵便の提供動画。神企画でしょ)観て号泣して他の動画も次々見漁りました。スノに名前を覚えてもらおう!動画は顔と名前一致させるのにめちゃめちゃ役に立ちました。元木ワクワクと黒ちゃんと青木くんと拓実くんが特に好きです(聞かれてない)
お手紙書くやつ
https://youtu.be/kmD2EFDW_HU
スノとのコラボ
https://youtu.be/iFPovf1DtHk

⑤映画いろいろ
アマゾンプライムで映画を見漁った時期もありました。特に印象に残ったタイトルは「リリーのすべて」「きっと、うまくいく」「ビューティーインサイド」「タクシー運転手」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い


⑥MIU404
わたしの夏はMIUと共にありました。最初こそ綾野剛星野源につられて観たものの、取り上げる題材やコメディとシリアスがぎゅっと詰まった濃いストーリーに惹き付けられ、毎週の放送が楽しみで仕方なかった!美村里江さんゲスト回の話が一番印象に残ってる……登場人物がみんな魅力的で、きゅるきゅる♡って言ってる伊吹(綾野剛)が一番きゅるきゅるしててめんこかった……麻生久美子さん演じる隊長がすっげ〜かっこよくて私もあんなふうに毅然とした姿勢で働きたいって思ったよ……志摩(星野源)が伊吹と関わることで変化していく過程も見応えがあったな……あとサントラがとても好きだった、AppleMusicでも聴けるよ
https://music.apple.com/jp/album/miu404-original-soundtrack/1523784965



⑦韓国のシティーポップ
当方韓国語のリスニング力皆無ですが、流してて心地良いな〜というただそれだけの理由でプレイリストまで作って聴いてました。そして今年のK-POPトレンドが全然わからない…プロミスナインの新曲EPに入ってるsomebody to loveとザボイズのmake or breakは結構リピートした〜!

https://music.apple.com/jp/playlist/pl.u-55D6X46S6MJz97N

https://music.apple.com/jp/album/somebody-to-love/1531244799?i=1531244807

https://music.apple.com/jp/album/make-or-break/1532397698?i=1532397706

⑧Grandma Mama Daughter
唐突に服のブランドの話。わたくし、このブランドがとても好きでして。ここの服を着て週末出掛けるのがささやかな楽しみでした。ここのロングコートやロングワンピは160センチなくても丈がおかしな感じにならないので重宝しております。これからも買い続ける所存なのでなくならないでほしい…
https://grandma-mama-daughter.jp/


鬼滅の刃
いや、最初は話題になってる映画を観て終わるつもりだったんですよ。まさか映画観たあとにアマプラでアニメ全話観て映画2回目観て原作コミックも全巻買っちゃうなんて……1ヶ月前は予想だにしなかった事態……声優もアニメも微塵も通らずここまで来たので反動がすごい。鬼滅以外のアニメを観るというよりは、声優の沼に入っているという形容のほうが近いのかな。とにかく声優の声をずっと聴いていたいのでナレーションとかラジオの音源とかずっと流してる。声と滑舌が良くて話も面白いなんて!推しキャラは炭治郎!気になる声優は下野紘さんと平川大輔さんと内田雄馬さんです!


こうやって列挙してくと何とまあ日々のわたしを癒やしてくれた存在がたくさんあったことか!遠出できないストレスもかなり和らいだと思われます。
好きなものに没頭してると日常の疲れを忘れられたり、自分の悩みなんてちっぽけだ!と思えたり、頑張ろうって思えたりするのできっと来年もオタクはやめられないんだろうなと思いました。2021年はヅカオタになりそうな予感がする…(自らフラグ立てていくスタイル)

いつも気づいたら何かのオタクをしている

さて、2記事目にして早くもトラジャ及びジャニーズ以外のコンテンツにも触れる時が来たようです。ジャニーズ以外のアイドルや歌手を経由しつつもオタクを辞められないのはなぜなのか。私がハマったエンタメを記憶を頼りに振り返りながら考えていこうかと思います。

 

初めて好きになったアイドルは、ドラマ「よい子の味方」で太陽先生役を演じていた櫻井くん。太陽先生のファンアートまで描いてしまう程度には熱を上げていた模様。親が買ってきてくれたアイドル誌(たぶんduet)で太陽先生及び嵐のインタビューを読んだおぼろげな記憶があります。同じ号にYa-Ya-Yahも載ってたと思う。鮎川太陽くん、かっこいいな~と思って名前を覚えました(当時の自分にやぶひかに気づけと言いたい)。

 

それ以降は一定期間ハロプロのアイドル(主にミニモニ。)にハマりました。ミニモニテレフォンでリンリンリンしてました。ハム太郎とコラボしてたミニハムズとか懐かしいね。世代がバレますね。辻ちゃん加護ちゃんダブルユーとかね。今思うと相当トンチキソングだったけど、ここでトンチキソング・コンセプトに対する耐性が付いたのかも?ハロプロといえば、昨年末のレコ大で観たビヨーンズが印象に残ってる。

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そしてこの時期はaikoなど、アイドル以外の歌手の曲もよく聴いていた印象がある...蝶々結びとかボーイフレンドとか愛聴してたなんてとんだませガキですね。たぶん歌詞の意味は二の次でメロディーが気に入ってたんだろうな。あとは親がよく流してたので耳に残ってたのでしょう(親のせいにすな)。親が流してた音楽シリーズ、ジッタリンジンハルカリスピッツ宇多田ヒカル東京事変も記憶の片隅にあります。今もふと聴きたくなってアップルミュージックで探してみたり。ダテ様もいつかのYouTube動画で言ってたけど、便利な時代になりましたね。

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数年のブランクを経て、嵐が「僕が見ている風景」をリリースする頃に我が家に嵐ブームがやってきます。VHSに録ったMusic Lovers(八嶋智人ゲスト)を何度観たことか!ありがたいことに妹が特に熱心にオタ活をしていたため、この時期に過去のアルバム曲にも触れられました。One とかHow's it going?とかね。リアルタイムで出てるアルバムやDVDの予約購入も妹がまめにやってて行動力がすごかった。私は何してたんだろう...?ぼーっとした姉でごめん。

嵐ブームの後、関ジャニブームが我が家に到来。きっかけは覚えてないのですが、母がヤス良いぞなどと言っていた記憶が。親がジャニオタだと子もあっけなく沼ります(経験談)。DVDを観てライブのMCの異常な長さに驚き赤裸々なトークに爆笑し、演奏や曲では熱いメッセージを届けてくれて、嵐とはまた違うエンタメの楽しさを享受できたと思います。すばる担でしたが、あの我が道を行く感じがとてもツボだった。現実世界の自分はド真面目だったので、エンタメに触れてるときぐらいは真逆のオーラに浸かっていたかったんでしょうね。生き方だけじゃなくて勿論歌手としての歌声も好きで、映画味園ユニバースで出してたソロ曲も聴いてた記憶が。こぶしきかせるアイドルソングも新鮮で聴きごたえがあって好きだった!へそ曲がりとか。独立してからの曲を聴いてないところを見ると、わたしは、アイドルの、関ジャニのメンバーとしてのすばるが好きだったのかもしれないな。

そして2013年に初めて生でアイドルを観ました。Hey!Say!JUMP、全国へJUMPツアー。フッ軽ジャニオタな親を持ってラッキーだったとつくづく思います。気づいたらFC会員になって公演の申し込みを済ませ、うちわも作っていました(親が)。さすがリアルタイムで光Genjiとか観てただけある。アイドルって現実に存在するんだな~生きてるんだな~~と実感した出来事でした。その後何度かJUMPの公演を観に行く機会に恵まれ、いまも担当してるデビュー組はJUMPの認識でいます。一応ずっと伊野尾担。茶髪マッシュになって世間に見つかってしまいましたが、その直前の「ダークシステム」「なるようになるさ。」の黒髪短髪ビジュアルが特に素敵でした。もう一度やってくれないかな。インタビューで選択肢があること自体が人生の豊かさを表してるって言ってたり、人間関係の悩みはいまの自分の属するコミュニティーを広げる・新しいコミュニティーに属することで解消できるかもとラジオでアドバイスしたり、媒体で見聞きする考え方がとても素敵な人だなあと思えるのが担当している主な理由です。自分もこうありたいなと思う姿をアイドルが示し、それを受けて現実での生活に還元できるところが自分のオタクスタンスと合っているなと。自担をロールモデルにしたいオタクなので。

 

その後、星野源と髭男とSuchmosに熱を注いでいた時期もありました。これも全部親が発掘してきたな。J-waveで流れてて気になったからCD買ってきた!みたいな。髭男も何度か観に行けました。(当時はファンクラブ会員でなくてもチケットが取れたので初心者も行きやすかった)親とライブハウスに行って盛り上がったのも懐かしいです。ギターヒーロー大輔が歌う「キャットが絶対可愛いよ」に合わせて猫ポーズできたので心残りは無いです。最近はあまり追っていませんが....星野源は今もよく聴きます!!

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Suchmosはこれが一番好きかも

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そして2017年のある日、K-POPに突然沼ります。その名もSEVENTEEN。最近結構日本の音楽番組にも出るようになりましたね!売れてる!!当時友人が「じんこれ好きじゃないかな~」って見せてくれたのがこちら。

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予想は大当たり。「キャッチーなメロディー!イケメン!ダンスうま!!メンバーが作詞作曲振付もしてるの!?!?自分と同じくらいの歳で!?!?天才だし努力もしてるしスゲ~~集団じゃん!?!?」ってな具合で沼に浸かりに行き、1年くらいハマってました。国内公演1回、香港公演1回観に行きました。(なぜ韓国公演に行かなかったのか。)そういや彼らも電話の曲出してました。(無理やりミニモニ。と話繋げようとすな)日本語上手いな~~

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SEVENTEENの次はTHE BOYZっていうこれもまたイケメンボーイズグループにハマりました。1年弱。このあたりで年下を推すことにためらいを感じなくなってきた。好きな曲たくさんあるから貼らせてね。

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ハングル全く読めなかったけど多少勉強して公式ファンカフェ覗いたり推しの誕生日に韓国語でツイートできるようになりました。やればできる子!(褒めの自給自足)両グループに限らず、2017~2018あたりに流行ったK-POPは結構押さえてると思います。

SEVENTEENもTHE BOYZも、曲が好みだったのとダンスがとにかくそろってて見応え抜群だったのが刺さったポイントでした。あとはメンバー同士のわちゃわちゃね。K-POPはフル尺のMVはもちろん宿舎でゲームする企画、ごはん食べる企画、撮影のメイキングなども無料で見せてくれるので供給の多さにビビったな。人狼してるTHE BOYZの動画好きでした。

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そして2019年初頭。ジャニーズジュニアに目を向けてしまいました。HiHi Jets担になってしまいました。だってだぁどらの動画観ちゃったんだもん。画面越しなのに楽しすぎるんだもん。入りから猪狩担です。去年のサマステも観に行けてラッキーでした。猪狩さんの「日頃から本読んでるんだろうな~」ということをうかがわせる語彙の豊富さが好き(ピンポイントすぎ)。あとゆうぴ~に当たり強めと見せかけて構ってるところ。今のジュニアってオリジナル曲こんなに持ってるのか!衣装もおしゃれだし!!と初めは結構衝撃でした。ステージ動画も無料で観られるし、初心者にも優しい世界や...とも思いました。

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月日は流れ、約1年後。うっかり(言い方)Happy Groovyのステージ動画を観た私はトラジャ担になりました。ステイホーム期間も手伝って怒涛の勢いでトラジャのジュニアチャンネル動画を観ました。すっかりのえんちゅ大好き人間になってしまいました。

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トラジャはメンバー自身がトラジャのビッグファン!!!ってのがひしひしと伝わってきて観ていて癒されます。お互いの良さを認め合う雰囲気も素敵。全員コウペンちゃんか!?って心の中でツッコミ入れてる。ダンススキルはジュニア、いや事務所でもトップクラスだと思いますし、生歌だってどんどん安定感が増してきているのでは?とステージ動画を観ながら思っています。もっともっと彼らの活躍の場が広がってほしい...

 

そしてトラジャと並行して中華アイドルというジャンルにも浸かり始めました。中国語勉強してたのがこんなところで役に立つとは思わなかった。「青春有你2」というガールズアイドルオーディション番組を観てすっかり虜になり、選抜されたメンバーで構成されたTHE 9というグループも観ております。番組を観て思っていたのは、彼女たちはとにかくかっこいい。見た目ではなくアイドルとしてです。画一化されたアイドルの容姿・ふるまいの型に疑問を呈すかのようなマニッシュな子や伝統舞踊学科卒の子、一方でAKB系列のグループに属している現役アイドルなど、様々な背景を持った子が出てきます。それぞれの長所を褒め合い、伸ばしていこうとすると同時に苦手なところは教え合って乗り越えるような場面が多々あって、つい感情移入してしまった...(完全に制作者の思う壺)練習生たちがそうして励まし合いながら唯一無二のステージを短期間で作り上げる様子は圧巻でした。最終段階で、歌やダンスの講師陣と練習生が共に作っていたステージが特にすごくて...デビューしてないんですよ?デビューさせてよ(スローガン掲げながら)

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デビュー後の初MVも貼っておこう

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ハ~~~~~本人たちもさることながら曲のコンセプト自体もかっこよくてため息が止まりません...彼女たちにハマって、いままで男性アイドルを観ていたときとは異なるエネルギーを貰っている感覚です。男性アイドルを観ているときは、理想としたい生き方を提示してもらってはいたものの、心のどこかで(自分と性別違うし、全く同じようには行かないんだろうな)と勝手に諦めていたところもありました。しかし、THE9(及び青春有你)を観て、女性だからってそんなん関係ない!自信もって生きよう...とかなり励まされている自分がいました。自分の職場が女性比率低めなのも無関係ではないのかも。

ほんとは各グループのどこが私を惹きつけたのか、もっと事細かに書いて考察したかったのだけれど半分宣伝半分思い出語りのような中途半端な記事になってしまいました。力尽きたので考察は次の記事に持ち越しにします。ともあれ、今まで自分が触れてきたエンタメ(アイドルに限らず小説などの本やドラマ、映画なども含め)を振り返ってみると自分の価値観の根幹を成しているものが紐解けて面白いかもしれません。結局わたしがアイドルオタクを辞めないのは、現在進行形で進化するアイドルを観て刺激をもらい、日常生活のモチベーションを得られているからなんですよね。

...よし、それっぽいこと言ってただの自分語り備忘録を総括した雰囲気は出せた!

毎回卒論並みに記事書けるのえさんすごいな。

 

 

20200814 のえまる備忘録

8月定期更新回ののえまるを読んで受けた衝撃をどうしても言葉にしたい、残しておきたいと思い、今まで避けてきたブログについに手を出しました。

まずは名脇役のことについて書き、余力があればのえまるの他のパートやのえぱらについても触れられたらと思います。

なんせ今は、お盆休み最終日の午後。明日からは平常通りの5連勤が待っています。明日の自分の負担にはならぬよう、ゆるりと、でも時間の許す限りまとめていけたらと。

 

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それでは早速本題に!

※私はのえぱらで「名脇役」を初めて聴きました。そのため、如恵留くんのコンセプトに基づいて演出された世界で初めてこの曲に触れました。

 

まずは、のえぱらで受けた印象とわたしなりの解釈から。

観ているときは、なんて切ない歌詞とメロディーなんだろう!とひたすらに苦しく、でもこの時間が続けばいいのに…とも思っていました。檜山くんがあまり切なそうじゃなく、むしろ楽しそう、明日への希望に満ちてわくわくしているような、胸の高鳴りさえも感じさせるようなコンテンポラリーダンスを舞っているのに、歌っている如恵留くんはとても苦しそうで、もどかしそうで、切なそうで。檜山くんが、如恵留くんからは距離を置いた場所で演じていたことも気になりました。(ここでこの話題を出すのも野暮な気がしますが、ソーシャルディスタンスを考慮しても、十分すぎるくらい距離を取っていたと思います)1番ではステージ中央に如恵留くん、下手側に檜山くん。如恵留くんがステージ奥にいて、青木くんに背後から語り掛けるイメージ。2番では青木くんが階段上で舞い、如恵留くんは上手側から見上げるように歌う。1番では同じ舞台上の同じ高さにいて、距離こそ離れてはいるものの手を伸ばして歩み寄れば届く位置にいた二者が、2番では距離が広がり、高さも異なる場所に居るようになってしまった様子を見て、一視聴者のわたしがした解釈は以下の3通りです。

①如恵留くんを歌詞の「僕」、檜山くんを「君」として、何らかのきっかけで恋焦がれている人との関係が変化した、距離感が遠くなったことを暗示している。ありがちな発想ですが、「君」にとって「僕」以上に近しい存在が現れた、といった状況でしょうか。

②如恵留くんも檜山くんも「僕」で、如恵留くんは葛藤を繰り返して苦しむ内面の部分を、檜山くんは友達の肩書を背負って「君」に近いところで日々接している部分(「君」に認識されている「僕」像と言いますか)を表現している。2番で距離が広がったのは、年月と共に自分の本心に気づき、内面と外面の乖離が広がっていった様子を暗示。

③如恵留くんも檜山くんも「僕」で、檜山くんは過去の、如恵留くんは現在の「僕」を演じている。如恵留くんが檜山くんに切なそうな眼差しを向けるのは、「こんな苦しみ、知りたくなかった...過去の、ただただ楽しさだけを享受していた頃が懐かしい、戻りたい」という気持ちがあるから。

そんなふたりを上手側で伴奏とともに見守る青木くん。最後だけは、如恵留くんもピアノに触れ、青木くんと音を奏でます。

つかの間のセッションですが、如恵留くんと青木くんの世界が重なっているところが、青木くんはただ伴奏するためだけではなく、他の役割も背負ってステージにいたんだと、想像を掻き立てられるような素敵な演出だったと思います。

青木くんは、苦しむ「僕」を一歩引いたところから見守る親友か、家族か、それとも数年後の「僕」かは決めつけたくないですが、ともかく「僕」の生きる世界に存在する者だろうな…と思いました。

ここまで、わたしがステージを観てぼんやりを抱いていた印象・解釈を何とか言語化してみました。のえまるや、他のファンの方のブログを読んだ後ですが、それに引きずられすぎないように、感じたことを素直に書き出してみました。(約1,500字。ふー。)

 

さて、ここでもう一度例ののえまるを読み直してみます。

まず、檜山くんの役の解釈の幅がバラエティーに富んでいること!あんまり引用しても文章が冗長になってしまう(のえまるは有料配信なので引用しすぎてもな、というのもあります)ので割愛しますが、あのひとりの役にそれだけ多様な立場、考え、状況を盛り込める想像力や優しさは特筆すべきものがあります。私は檜山くんの表現からポジティブさを主に感じていましたが、確かに負の感情を抱えて、蓋をしながら明るく振る舞うことだってあるよなあと思いました...むしろ年齢を重ねるほどに、恋愛に限らず、人間関係を円滑に進めようと意識して、自分の意とは反して明るく振る舞う場面って増える気がします。

それから、設定例のひとつとして挙げられていた「恋を出来ない自分が~」という表現がすごく引っ掛かったんですね。ここだけは引用したい。恋をする・しないではなく、できる・できないと認識する方がいるんだなとハッとさせられました。

わたしはあまりしっかり多様な性や考え方について勉強したわけではありませんが、他者に恋愛感情を抱かないセクシュアリティの方がいることは知識として持っていました。そういう方がこの曲を聴いたり、ステージを観たりしたときに、如恵留くんいわく「誰も取り残さない」演出に救われたら...と想像すると、この演出意図や、自らそんな演出を考案するアイドルがいるということがもっと広まればいいのに...と思わずにはいられません。

それから、わたしは曲中の青木くんを見守り役だと解釈しましたが、のえまるには「この世界線に存在しているのか、いないのか、意味を作っているかどうかすら不透明」という解釈の余地を残した設定にしたとありました。

青木くんの役につい意味を持たせたくなっていましたが、そもそも意味があるのか?とていう、さらに掘り下げられた問いを投げかけられて、もはやアイドルのステージを考察するオタクではなく人生の意味を問う哲学者になったような気分...何歳も違わない貴方のその思考の深さに追いつきたいです...

そして、のえまるを読んで新たに一点気になったのは如恵留くんが表現していたのはどんな立場・考えの存在だったのか?ということ。のえまるには「オーソドックスな演出」として、想いを寄せる人に向けて歌う役割として記述はありましたが、それ以外にもあるんじゃないの...?とすっかり深読み癖がついた今なら思います。あんなに切なそうなんだもん、内面にはただならぬ感情の渦があるはずだと思う一方、その存在の意味を問うところがスタート地点なのかもなと思うところもあり。曲を聴きながら、もう一度じっくり考えを巡らせてみようと思います。

のえまるには細かく示してくれていましたが、性別の設定については、正直ほとんど気になりませんでした。そういう既存の枠組みに対してフラットな如恵留くんの演出だから、という前提もあったように思いますが、檜山くん、如恵留くん、青木くんの表現が、そんな枠組みを吹き飛ばすぐらい素晴らしくて、引き込まれるようなものだったからかもしれません。それに加えて、表現している苦しみや切なさ、希望などの感情は性別関係なく生きている限り誰にでも直面しうるものだったから、というのも理由になるかなと思います。

わたしも常々、生まれ持った性別で、性別関係なくできることまで(世の中の慣例に倣うと)できなくなるのは何だかなあ…と思っているので、男性らしさや女性らしさを強調されがちなアイドルの世界で「性別で人生縛られるは切ない、遣る瀬無いし自分で選んでいいんだ!」と言い切れる人がいることをとっても希望に思いました。

 

さて、ここまではのえぱらとのえまるに関する話でした。のえまるを読んでいるとはいえ、一個人の解釈ということは念押ししておきます!

 

ここからは、原曲を聴き歌詞を読んで考えたことをメモしておきます。

前述のとおり、わたしはのえぱらを経てから原曲を聴きました。原曲もとても気に入っていて、つい何度も聴いてしまいます。ふうまくんの歌い方がすごく刺さる。

2番のAメロで、君=女の子ということが明かされており、「僕」の性別を男性と解釈するなら男女の恋愛感情(男性目線からのモノローグ)と読めるでしょう。ですが、それ以外で歌われている感情は、自分及び恋愛対象の性別に関わらず、普遍的なものだと思うので、性別設定にとらわれすぎる必要もないのでは?とわたしは思います。

”もしも「親友に抱く感情が好きに近い」が本当だとすれば 君は僕を” この部分がとても秀逸だと思いました。これってすごく微妙で曖昧な感情な気がします。当の本人だってちゃんと把握していない可能性もある(だから無邪気に「どうしたの?」って聞けちゃう)。他者が指摘することで、本人が初めて自覚する可能性も大いにある。「親友」とひとことで言えど、相手とこれまで積み重ねてきた出来事や相手への思いによって、「好き」の内容は異なるかもしれない。結局未知な部分が多いため、悩みに悩んで、自分にとって一番望ましい答えを持っておきたい...という逡巡がひしひしと伝わってきて特に苦しくなるな~と聴いていて思いました。「君は僕を」の後に欲しい言葉を続けないところも絶妙に心を乱されましたね...

それから、1番のサビでは「困らせないでよ 苦しくさせないでよ そんな風に優しくすんなよ」って言うのにラストのサビでは「だからもう困らせていてよ 苦しくさせていてよ そんな風に優しくしといてよ」に変化するところも、自分だけ苦しみを抱いて、それを隠してでも想い人の近くに居たいんだという、決意が感じられます。成就すればいいなと思いつつ、でも「君」が「僕」の本心に気づいたら、今まで通りの関係ではなくなるんじゃないだろうかと心配にもなりつつ、つい繰り返して聴いてしまい今に至ります。

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ここまで、ざっと4,000字。のえぱらやのえまるの他のパートには後日触れるとして、この記事は一旦終わらせようと思います。きっかけは1曲の演出だったけれど、固定観念に対して考えの幅を広げるということを教えてくれた如恵留くんに感謝するのはもちろん、自分も「誰もが好きなことを好きと堂々と言える」世の中を作る一員になりたいと思わせてくれたアイドルに出会えたことを嬉しく思います。

 

P.S.「如恵留くん」なんて普段のツイートでは呼ばないからムズムズしちゃった!!のえさんヨシヨシ!!!!!!!